会社紹介動画が響かない原因は尺と構成

会社紹介動画を作ったのに、いまひとつ反応が薄い。その原因の多くは、動画の出来ではありません。「誰に見せるか」を決めないまま作り始めたことにあります。

採用候補者に見せる動画と、取引先の決裁者に見せる動画。この2つは、入れるべき内容も、ちょうどよい尺もまるで違います。1本ですべてを兼ねようとした動画は、結局どの相手にも刺さりません。

では、用途ごとに何をどう変えればいいのか。この記事で、構成・尺・実写とアニメーションの選び方まで整理します。

会社紹介動画は何のために作る?

会社紹介動画の目的は、口頭や資料では伝わりにくい「会社の雰囲気と信頼感」を、短時間で相手に伝えることです。文章では伝わらない社員の表情や現場の空気が、映像なら数十秒で伝わります。

実際の使われ方は、主に次の4つです。

  • 営業・商談:初回訪問や提案の冒頭で流し、会社の信頼性を短時間で伝える
  • 採用:説明会や採用サイトで使い、働く人と職場の雰囲気を伝える
  • 展示会・イベント:ブースで繰り返し流し、通行者の足を止める
  • Webサイト:トップページに置き、訪問者の離脱を防ぐ

このうちどれが主目的かで、構成も尺も変わります。用途を1つに絞ることが、良い会社紹介動画の最初の条件です。複数の用途がある場合は、1本作ってから短い派生版を作るほうが、結果的に効果が出ます。

会社紹介動画の尺はどのくらいが適切?

適切な尺は、視聴者が「どんな状況で見るか」で決まります。自分から再生する相手には長め、通りすがりに目に入る相手には短め、が原則です。

用途目安の尺理由
展示会・サイネージ30〜60秒通行者は立ち止まらない前提。繰り返し流す
Webサイトのトップ60〜90秒途中離脱を避けたい。要点だけ伝える
営業・商談の冒頭90秒〜2分相手が着席して見る。信頼感を丁寧に伝える
採用説明会2〜3分志望度の高い相手。人と仕事を深く見せる

3分を超える動画は、よほど志望度・関心度の高い相手でないと最後まで見られません。伝えたいことが多いときこそ、尺を伸ばすのではなく内容を絞るのが正解です。入れたい要素が多い場合は、本編を短くして別動画に分けるほうが効果的です。

会社紹介動画の構成はどう作る?

構成は用途によって変わりますが、営業・商談用であれば次の流れが基本形です。

  1. 冒頭5秒でつかむ:会社名から入らず、相手の関心事や課題から入る
  2. 事業内容を一言で示す:何をしている会社かを、専門用語なしで20秒以内に
  3. 強みを具体的に見せる:抽象的な言葉ではなく、現場・製品・人の映像で示す
  4. 信頼の裏づけを入れる:実績、体制、対応範囲など、事実ベースの情報
  5. 次の行動を促す:問い合わせ先や次のステップを明示して終わる

もっとも重要なのは冒頭5秒です。ここで「自分に関係のある話だ」と思ってもらえないと、その後どれだけ良い内容でも見てもらえません。会社名やロゴから始まる構成は、すでに関心のある相手には有効ですが、そうでない相手には離脱の原因になります。

採用用途の場合は、3番目の「強み」を働く人の姿に置き換えます。求職者が知りたいのは事業規模ではなく、「どんな人と、どんな空気の中で働くのか」だからです。

実写とアニメーションはどちらを選ぶべき?

判断の軸はシンプルで、実在するものを見せたいなら実写、目に見えない仕組みを説明したいならアニメーションです。

実写が向いているのは、社員の表情、働く現場の様子、店舗や工場、製品の実物など「実際にそこにあるもの」を見せる場合です。採用動画が実写中心になるのは、雰囲気は撮影しないと伝わらないためです。

アニメーションが向いているのは、サービスの仕組み、業界の課題、データの流れなど「目に見えないもの」を説明する場合です。撮影が難しい内容でも図解として表現でき、修正も比較的しやすいという利点があります。

実務では、両方を組み合わせる構成が多く使われます。前半は実写で会社の雰囲気を見せ、サービスの仕組みの説明部分だけアニメーションにする、という形です。ムービルドは実写・アニメーションの両方に対応しているため、この組み合わせも1社で完結できます。

なお、抽象的な背景素材やナレーション、多言語字幕については、AIを使って効率化できる部分もあります。どこまで任せられるかはAI動画制作で任せていい工程・ダメな工程で整理しています。

よくある失敗と注意点

もっとも多い失敗は、社内の関係者が増えるほど内容が総花的になり、誰にも刺さらない動画になることです。各部署の要望を全部入れると、伝えたいことがぼやけます。

そのほか、次の点に注意してください。

  • 社長挨拶から始める:社内では自然でも、初見の視聴者は離脱しやすい
  • 情報を詰め込みすぎる:1本で全部伝えようとして、印象に残らなくなる
  • 決裁者が最後にだけ登場する:完成間際に大きな差し戻しが起きる
  • 納品形式を決めていない:SNS用の縦型や字幕版が後から追加費用になる
  • 更新を考えていない:社員や商品が変わると使えなくなる構成にしてしまう

最後の点は見落とされがちです。頻繁に変わる情報(社員数、拠点数など)をナレーションに入れると、変更のたびに作り直しになります。変わりやすい情報はテロップにしておくと、部分的な差し替えで済みます。

まとめ

会社紹介動画は、用途を1つに絞り、視聴者の状況に合った尺を選び、冒頭5秒で相手の関心事から入ることが成功の条件です。実在するものは実写、目に見えない仕組みはアニメーションと使い分け、必要なら組み合わせます。

ムービルドは実写・アニメーションの両方に対応し、1,000人以上のクリエイターコミュニティと連携して日本全国で撮影できます。撮影地の近くのメンバーが対応するため、地方でも交通費を抑えられます。窓口はディレクター1名に一本化されるため、社内の負担も最小限です。費用の最低料金は編集のみで10万円〜、撮影を含む場合は15万円〜、制作期間は最短2週間〜です。この金額は企画・構成をお客様側でご用意いただき、シンプルな構成で制作する場合のもので、クオリティにこだわる場合や企画から任せたい場合はご予算に余裕をみておくことをおすすめします。

構成をどうするか、尺をどのくらいにするかの段階からご相談いただけます。無料相談で目的をうかがい、最適な構成をご提案します。

費用の考え方については動画制作の見積もりが3倍違う本当の理由もあわせてご覧ください。

よくある質問

会社紹介動画の適切な尺はどのくらいですか?

視聴者が見る状況で変わります。展示会・サイネージは30〜60秒、Webサイトのトップは60〜90秒、営業・商談の冒頭は90秒〜2分、採用説明会は2〜3分が目安です。3分を超えると、志望度の高い相手以外は最後まで見られにくくなります。

会社紹介動画は実写とアニメーションのどちらがよいですか?

実在するものを見せたいなら実写、目に見えない仕組みを説明したいならアニメーションが向いています。社員の雰囲気や現場は実写、サービスの仕組みや業界課題はアニメーションが適しており、両方を組み合わせる構成もよく使われます。

会社紹介動画を作るとき最初に決めるべきことは何ですか?

「誰に見せるか」を1つに絞ることです。採用候補者向けと取引先向けでは、入れる内容も適切な尺も異なります。用途を絞れないと総花的になり、どの相手にも刺さらない動画になります。

動画制作のご相談は無料です。目的や予算をうかがい、最適な進め方をご提案します。

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監修:立石勝輝(ネクティ株式会社代表)

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